SWOT分析

【歴史人での連載について思うこと②】毛利元就ではなく輝元に注目

中国地方の覇者毛利家が消極的な理由

武将に学ぶ「しくじり」と「教訓」 第2回』という事で、『毛利輝元の野望を阻んだ「組織風土」の壁』として、中国地方の覇者である毛利輝元を取り上げました。

この記事は2022/8/12に公開され、Yahooニュースにも掲載されました。

元就ではなく輝元を取り上げたのは、中国地方の大半を支配下におきながら、本能寺の変ではほぼ動かず、本領安堵と引き換えに豊臣秀吉に従属します。

関ヶ原の戦いでは、当初は天下人を目指す姿勢をみせますが、途中で本領安堵と引き換えに徳川家康と和睦します。

この一連の行動は輝元個人の資質や性格の問題なのか、毛利家という組織の中の問題なのかを分析してみたかったからです。

前回の伊達政宗の記事での失敗を参考にして、今回はカタカナ文字を使わないようにと、「組織風土」にしてみました。

批判的なコメントは少なかったものの、Yahooニュースにおける「いいね」でもある「分かりやすい」や「学びがある」などの数も少なめでした。

今回は、歴史人のターゲット層とのビジネス用語のミスマッチを感じた記事でした。

 

武将に学ぶ「しくじり」と「教訓」の一覧

https://www.rekishijin.com/series/shikuziritokyhokunn

 




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