【北条のパーパス】関東独立の野望の成功と失敗

2022/5/9

北条家の「合議制と法令による関東独立」パーパスの成功と失敗 戦国時代の北条家は、近隣の武田家や上杉家に比べると非常に地味な印象です。 それは、早雲以降の北条家の当主氏康や氏政などに信玄や謙信のような派手さがなかったからかもしれません。 しかし、北条家では、戦国時代につきものの家督争いなどのお家騒動や家臣の謀反などがほぼありません。 北条家の念願または野望とも言うべきパーパスの元で、不満を蓄積させない非常に安定した政治システムを確立しておりました。 そのパーパスが「合議制と法令による関東政権樹立」です。 最 ...

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【戦国SWOT×カイヤ酒店】太閤も認めた銘酒の「平野酒」フルーティーで甘やかな優しい香り

2022/5/1

秀吉の醍醐の花見に選ばれた摂津国の銘酒【平野酒】が復刻 関西のお酒どころというと、神戸の灘と京都の伏見が有名で、大阪は全く酒蔵や蔵元のイメージがありません。 しかし、戦国時代のころには、大阪の平野郷で作られた「平野酒」が銘酒として知られていました。 豊臣秀吉が晩年に催した醍醐の花見にも他の銘酒と一緒に「平野酒」が並べられたと「大かうさまくんきのうち」に太田牛一が書いています。 時の最高権力者のイベントに選ばれるほどの銘酒でしたが、時代と共にいつしか消滅してしまいました。 また現在の大阪平野区にある「志紀長 ...

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【家康のパーパス】パーパスを放棄し存在意義を失う江戸幕府

2022/5/9

パーパスは外部環境の変化への適応が重要 パーパスを提示していく上で重要なポイントは外部環境の変化への対応にあると思います。 現在であれば、環境への配慮や仕事と生活における幸福度の向上など、社会への貢献などが企業にも求められています。 それらを包含しているのが組織として掲げるパーパスです。 江戸時代も、徳川幕府が作った合議制と法令を持って、日本全国に平穏な社会状況を生み出すことがパーパスでした。 それが「合議制と法令による天下静謐」です。260年間変わらずに守られてきました。 しかし、260年後に訪れる幕藩 ...

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【家康のパーパス】260年の安寧を生んだ家康の天下泰平

2022/5/9

平和な時代を生んだ家康の「合議制と法令による天下泰平」 徳川家康が始めた江戸幕府は、260年もの平和な時代を生み出します。 局所的な大坂の陣や島原の乱を除くと、ほとんど大きな戦乱はありませんでした。 天下泰平と呼ばれた平和な期間は、家康のパーパスを全国の大名が長い間支持し続けた事で守られていました。 そのパーパスは「合議制と法令による天下静謐」です。家康も、政権運営をする上で天下静謐を最大目標として取り組んでいました。 後世の視点からは区別しやすくするために「合議制と法令による天下泰平」としてもいいかもし ...

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【秀吉のパーパス】 パーパスを暴走させた要因

2022/5/9

秀吉の壮大すぎたパーパスの暴走 天下静謐によって、日本が統一され、国内での大名間での戦争はなくなりました。 親兄弟ですら信用できない時代が終わり応仁の乱以来の平和な時間が訪れます。 戦国大名たちは豊臣政権に所属する事で、他者を警戒することなく、生活を送れる社会になりました。 マズローの五段階欲求でいうところの低次欲求の「生理的欲求」「安全の欲求」「社会的欲求」が満たされました。 さらに朝廷から官位を授かる事で、全国的に通用する社会的地位を与えられ、それぞれの「承認欲求」も満たされます。 かつての敵同士が一 ...

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【秀吉のパーパス】天下静謐の承継と成功

2022/5/9

信長のパーパスを承継のために布石を打つ秀吉 組織の後継者にとって先代の意志つまりパーパスを継承するのかしないのかは、事業承継には重要なポイントです。 パーパスに共感して参加しているメンバーたちにとっては今後の去就を占う大事なものになります。 特に先代と血縁関係にない場合は特に、パーパスの承継が組織の連続性を内外に示す要素になります。 本能寺の変の後に残された織田家の人間にとって。血縁者以外の家臣がリーダーになるには「織田家による天下布武」の承継がポイントになります。 信長亡き後の織田家には、パーパスを承継 ...

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【信長のパーパス】パーパスの齟齬と本能寺の変

2022/5/9

パーパスの切り替えによる織田家中の不協和音 昨今、欧米企業を中心に広がりを見せ、日本企業でも導入がされつつあるパーパスですが、組織としてのパーパスと従業員個人としてのパーパスの親和性が重要と言われています。 組織と個人のパーパスの一致度が高いと従業員のモチベーションはあがりますが、一方で親和性が低下すると働き甲斐はダウンします。 不一致が進むと、仕事へのサボタージュや業務でのトラブルが起こったり、従業員の離職へとつながります。 これと似た状況が、「幕府再興による天下布武」を掲げて畿内を制圧した後の織田家に ...

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【信長のパーパス】信長が掲げた「天下布武」の成功

2022/5/9

信長が掲げたパーパス「天下布武」 昨今、海外及び日本においても、グローバルな活動をしている企業が「パーパス」を制定する事例が増えてきています。 企業は今まで生活を物質の面で満足をさせる事で社員のモチベーションアップを図っていましたが、社会全体の意識の変革によって金銭や待遇以外でのモチベーションアップが必要となってきました。 特に、1980~1995年に生まれたミレニアル世代や、それに続く1996年~2015年に生まれたZ世代にとって、給料やボーナスの多寡だけでは十分な働き甲斐を感じられなくなっています。 ...

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幕末SWOT【海援隊】組織が解散してもパーパス(志)は達成される

2022/2/24

組織が消失しても志は生き続ける 前回の新選組との比較対象として、組織のパーパス(志)に賛同したメンバーたちの事例となる海援隊を取り上げたいと思います。 海援隊は、土佐の脱藩浪士である坂本龍馬を中心に設立された組織です。 元々は、薩摩藩をバックにした海運事業の組織として長崎を本拠に亀山社中と名乗っておりました。 武士が商売するのが珍しい時代に、武士身分の者たちを中心に、船を使い貿易や運送などで利益を得る事を目的としていました。 この開運事業の傍らで、日本の政治体制の改革を側面支援する事も目的としていた特殊な ...

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幕末SWOT【新選組】志を見失った時に組織は終わる

2022/2/24

パーパス(志)の重要性が示す新選組の顛末 戦国時代の武士は、自家を守るために、生き残りをかけて、一所懸命に戦ってきました。 しかし、江戸時代を経て幕末になると、武士たちは、主家や国、大義のために腹を切るようになります。 武士たちの行動基準が大きく変容し自分の利益や名誉のためではなく、広く社会性を意識したものになっていきました。 それに伴って幕末に生まれてきた組織も自己の利益のためではなく、理念をもって活動するようになります。 その中の代表的なものが、幕末の都で攘夷志士たちを震え上がらせた剣客集団の「新選組 ...

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パーパス

2022/5/9

【北条のパーパス】関東独立の野望の成功と失敗

北条家の「合議制と法令による関東独立」パーパスの成功と失敗 戦国時代の北条家は、近隣の武田家や上杉家に比べると非常に地味な印象です。 それは、早雲以降の北条家の当主氏康や氏政などに信玄や謙信のような派手さがなかったからかもしれません。 しかし、北条家では、戦国時代につきものの家督争いなどのお家騒動や家臣の謀反などがほぼありません。 北条家の念願または野望とも言うべきパーパスの元で、不満を蓄積させない非常に安定した政治システムを確立しておりました。 そのパーパスが「合議制と法令による関東政権樹立」です。 最 ...

SWOT分析

2022/5/1

【戦国SWOT×カイヤ酒店】太閤も認めた銘酒の「平野酒」フルーティーで甘やかな優しい香り

秀吉の醍醐の花見に選ばれた摂津国の銘酒【平野酒】が復刻 関西のお酒どころというと、神戸の灘と京都の伏見が有名で、大阪は全く酒蔵や蔵元のイメージがありません。 しかし、戦国時代のころには、大阪の平野郷で作られた「平野酒」が銘酒として知られていました。 豊臣秀吉が晩年に催した醍醐の花見にも他の銘酒と一緒に「平野酒」が並べられたと「大かうさまくんきのうち」に太田牛一が書いています。 時の最高権力者のイベントに選ばれるほどの銘酒でしたが、時代と共にいつしか消滅してしまいました。 また現在の大阪平野区にある「志紀長 ...

パーパス

2022/5/9

【家康のパーパス】パーパスを放棄し存在意義を失う江戸幕府

パーパスは外部環境の変化への適応が重要 パーパスを提示していく上で重要なポイントは外部環境の変化への対応にあると思います。 現在であれば、環境への配慮や仕事と生活における幸福度の向上など、社会への貢献などが企業にも求められています。 それらを包含しているのが組織として掲げるパーパスです。 江戸時代も、徳川幕府が作った合議制と法令を持って、日本全国に平穏な社会状況を生み出すことがパーパスでした。 それが「合議制と法令による天下静謐」です。260年間変わらずに守られてきました。 しかし、260年後に訪れる幕藩 ...

パーパス

2022/5/9

【家康のパーパス】260年の安寧を生んだ家康の天下泰平

平和な時代を生んだ家康の「合議制と法令による天下泰平」 徳川家康が始めた江戸幕府は、260年もの平和な時代を生み出します。 局所的な大坂の陣や島原の乱を除くと、ほとんど大きな戦乱はありませんでした。 天下泰平と呼ばれた平和な期間は、家康のパーパスを全国の大名が長い間支持し続けた事で守られていました。 そのパーパスは「合議制と法令による天下静謐」です。家康も、政権運営をする上で天下静謐を最大目標として取り組んでいました。 後世の視点からは区別しやすくするために「合議制と法令による天下泰平」としてもいいかもし ...

パーパス

2022/5/9

【秀吉のパーパス】 パーパスを暴走させた要因

秀吉の壮大すぎたパーパスの暴走 天下静謐によって、日本が統一され、国内での大名間での戦争はなくなりました。 親兄弟ですら信用できない時代が終わり応仁の乱以来の平和な時間が訪れます。 戦国大名たちは豊臣政権に所属する事で、他者を警戒することなく、生活を送れる社会になりました。 マズローの五段階欲求でいうところの低次欲求の「生理的欲求」「安全の欲求」「社会的欲求」が満たされました。 さらに朝廷から官位を授かる事で、全国的に通用する社会的地位を与えられ、それぞれの「承認欲求」も満たされます。 かつての敵同士が一 ...

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豊臣秀吉や明智光秀を輩出した織田信長の人事制度 戦国時代に、革新的な事績を残した戦国大名と言えば、織田信長を思い浮かべる方が多いと思います。 ただ、昨今の研究では、かの有名な楽市楽座を初めに導入したの ...

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