越後の龍上杉謙信をChatGPTで分析
前回は武田信玄についてCHATGPTで色々な質問をすることで強みや弱みをあぶり出し、SWOT分析に組み込みました。
しかし、この作業だとAIの性能もさることながら、質問者および編集者側の能力によって意図的に答えを誘導できる可能性がゼロではありません。
変な回答をよこすことも多いCHATGPTの真の能力を試す必要があります。
ということで今回は、まさにそのまま「上杉謙信をSWOT分析して」と聞いてみました。
シンプルに「上杉謙信」と「SWOT分析」という二つのキーワードなので、こちらの質問力や編集力は無関係です。
CHATGPTによる上杉謙信のSWOT分析の結果
結果として具体的な内容はあまりないものの的を外しているものは少なかったです。
強みについては軍事面とカリスマ性のような面が挙げられています。
逆に弱みとして家中の派閥争いが取り上げられています。強みと比較すると上杉謙信のカリスマ性の危うさが見えてきます。
機会や脅威については天文・文明の乱が挙がってますが、これは応仁の乱の事なのか不明です。
ただ、この辺りの精査は必要ですが、全国的な大きな混乱が戦国大名にとって機会でもあり脅威でもある事は分かります。
自力でSWOT分析した結果
数年前に自力で上杉謙信(亡くなる直前ごろ)をSWOT分析したものと比較してみます。
強みも弱みも大まかにいえばCHATGPTの結果と近いようです。ただ具体性でいうとまだ人力の方に軍配が上がるかもしれまません。
機会や脅威については、分析の対象とする時期を指定するかしないかで具体性が変わるかと思うので、ここは評価は難しいでしょう。
まとめ
「上杉謙信をSWOT分析して」だけでもCHATGPTは、それなりの結果を返してくれるようです。
理想的なのは、CHATGPTで叩き台を作成し、内容を精査・検証しながら具体的な内容を人力で追加していく事かと思います。
CHATGPTも使う側次第で、これからの利用拡大は増えそうです。
モリアド代表 中小企業診断士
前職にて企業の海外WEBマーケティングの支援に従事。独立後に中小企業診断士の資格を取得し、主に企業の経営サポートやWEBマーケティングの支援等を行っている。
2019年から、現代のビジネスフレームワークを使って戦国武将を分析する『戦国SWOT®』をスタート。
2022年より、歴史人WEBにて『武将に学ぶ「しくじり」と「教訓」』を連載。
2024年より、マーケトランクにて『歴史の偉人に学ぶマーケティング』を連載。
著書に『SWOT分析による戦国武将の成功と失敗』(ビジネス教育出版社)。