1/20にバイデン次期大統領が就任式をワシントンで行うようですが、過激なトランプ大統領支持者による暴動やテロを警戒して、州兵による警備体制を強化しているという報道がありました。
自由と民主主義の法治国家として、世界のリーダーを標榜していたアメリカで、大統領選挙に関する混乱が未だに続いており、就任式後も予断を許さない状態が継続しそうです。
現在、アメリカの政権移譲に過去にない緊張感が走っています。
これは、戦国時代でも同じです。
関ケ原の戦いのあとに、実権を獲得した徳川家康は、征夷大将軍に就任し、すぐに秀忠に将軍職を譲りました。
それにより、徳川家が将軍職を世襲し、幕府を運営していく事を内外特に豊臣家に示します。
戦の直後は、徳川家が東日本を、豊臣家が西日本を分担して管轄する体制を敷いていたとも言われており、一定の時期までは豊臣家も公家の摂関家として、幕府と併存していました。
平安から鎌倉への移行時と同じイメージです。
ただ、いつまでたっても完全な政権移譲に応じない(臣下の礼を取らない)豊臣家と過激な支持者たちと、幕府の対立が激化して、大阪の陣へと発展します。
過激な支持者たちによる内ゲバによる主導権争いが起こるなど、集団浅慮(グループシンク)を起こし、過激な選択(リスキーシフト)して、勝ち目のない戦いで滅亡へと導いてしまいました。
過激な支持者には豊臣家の為というよりも「自己保身」「承認欲求」「復讐心」と自分の為に豊臣家を利用している者も多かったのは間違いないでしょう。
真田幸村、後藤又兵衛、明石全登、毛利勝永、片桐且元、大野治長、大野治房、織田有楽斎、織田頼長なども思いはバラバラでした。
また徳川家にそう誘導されていた面もあると思います。
その責任を当主の秀頼が負わされる事になり豊臣家は滅亡しました。
アメリカも同じような事態にならない事を祈ります。